今年に入り、世界中で奇妙な「ナス男」の発見報告が相次いでいる。「ナス男」に関する投稿が最初になされたのは今年2月。Sam Willkinson(サム・ウィルキンソン)氏はアメリカ合衆国ペンシルベニア州のピッツバーグ郊外、キャリングにて撮影した写真に「頭の長い奇妙な男」が写り込んでいるのに気づきSNSに投稿した。その写真はすぐさま反響を呼び、瞬く間に拡散されたが、一方で合成写真との指摘も相次いだ。しかし氏はこの写真は無加工だと主張した。
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・世界中で相次ぐ目撃情報

それから数日後、テキサス州やバーモンド州、カナダのブリティッシュ・コロンビア州、ドイツのバイエルン州、インドのムンバイ、ロシアのクロンシュタット、モロッコのマラケシュ郊外などでも同様の「ナス男」が発見されたという投稿が相次いでなされた。便乗しただけという指摘もあるが、これらの「ナス男」の中には実際にライブ中継や行政の投稿した写真に写り込んでいるものもあり、これが「ナス男」の存在説により現実味を帯びせることとなった。

その後も「ナス男」の目撃情報は定期的にネット上に上がり、今年5月、遂に国内でも「ナス男」の目撃報告がなされた。発見場所は新潟県の南魚沼市で、目撃者は同市にある喫茶店へと向かう途中だった。目撃者が車を降り友人と二人で徒歩で歩いていたところ、たまたまその場に居合わせた「ナス男」と遭遇、「ナス男」は目撃者を見るや恐ろしい剣幕になり「ブゥン!ブゥン!」と奇妙な叫び声をあげて目撃者を追いかけてきた、身の危険を感じた目撃者は全力疾走でその場から逃走。幸いにも「ナス男」は足が遅かったようで、すぐに逃げ切れたものの、逃げるのに必死だった目撃者は動画や写真の撮影をすることには失敗した。だがその時の音声ログは残っており、「ブゥン!ブゥン!」という奇妙な鳴き声や、目撃者の必死に逃走する様子が記録されている。その後同目撃者は翌日「ナス男に会いにまた喫茶店へ向かう」とTwitterに投稿し「ナス男」との再接触を試みようとした。だがこのツイートを最後に投稿が途絶えており、その後の消息は分かってない。

世界中で目撃され、現在も目撃報告が多数なされている奇妙な「ナス男」、それは実在する「現実」なのか、あるいは多数のネットユーザーが作り上げた手の込んだ「虚構」なのか。その真相はいまだ謎が多い。だが少なくとも、彼に追いかけられたら全力疾走で逃げるべきだろう。彼に何をされるかわからないからだ。

──執筆:山内一典